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四三 イエズスは罪深い女を赦された
イエズスさまはあるとき、シモンというファリサイ人の家に、食事に招かれました。
その家に入って食卓についておられると、そのころその町で罪深い女と言われていた者が、イエズスさまのおられることを聞き、香油をいれた石膏のつぼをもってきて、泣きながら、イエズスさまのうしろでその足もとに寄り、涙でイエズスさまの足をぬらし、自分の髪の毛でぬぐい、そしてその足に接吻して香油を塗りました。
シモンはこれを見て、心の中で、「もしこの人が預言者であるなら、自分にさわった女が罪の女だとわかるはずだ」と思っていました。
その心の中を見ぬいておられたイエズスさまは、シモンに向かって、「この女は多く愛したから、その多くの罪はゆるされているのだ」と言われ、女に向かっては、「あなたの罪は赦された。安心して行きなさい」とおっしゃいました。
一 イエズスは罪びとを救うために、この世に来られた （聖パウロのことば）